遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
当法人はあさぶハート・内科クリニック(本院)が2019年に開院して今年で6年目、あさぶハート・心リハクリニック(分院)が2023年に開院して2年目となりました。
光栄にも開院から現在まで大変多くの患者さんに支持され、当院をご利用されていることを心から感謝申し上げます。
今年度も初心を忘れず真摯な対応を心がけ、皆様の健康をお守りする所存ですので、どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。
新年早々、1月3日に当法人は札幌市の救急当番にあたっていました。昨今、テレビなどの報道でご存じと思いますが、昨年年末から新型コロナに加えて、インフルエンザが大流行し、1月3日の救急当番日には相当な数の風邪患者さんが来院されるだろうと想定していましたが、予想を遥かに超えました😓
朝9:00から分院にて診療を開始予定でしたが、8:00には既に多くの患者さんが寒い雪空の中、院外でとぐろを巻いて並んでおりましたので、8:45には診療を開始しました。
開院したとたん、来るわ来るわどんどん患者さんが受付に押し寄せ、当然、院内の待合椅子はすぐに一杯になり、さらに立って待つ患者さんで院内は埋め尽くされ、仕方なく2Fの歯科の待合室も緊急的に使って何とか、患者さんを室内で待って頂きました。
ある程度、こうなることは予想はされたので準備は抜かりないよう、インフル・コロナの同時迅速検査キットの準備を何セットも用意し、看護師も完全防護服の下、鼻腔からの検体採取を3ブースで行いました。また、医師は私を含む常勤医3名が交代して、常に2診察体制で次々と患者さんを診察していきましたが、それでもお昼の15:00を過ぎても院内の患者さんの数は全く減ることなく、次から次へと受付してくる患者さんを、途中で心が折れそうになりながら必死に17:00過ぎまで診察を続け何とか終了しました。
最終的には9:00-17:00で診察した患者さんの総数は253名、そのうちインフルエンザA型が114名、新型コロナが44名、他の上気道炎・咽頭炎が41名、胃腸炎が2名とまさに災害レベルの感染症パンデミックでした。ちょうど5年前の開院1年目にも元旦に救急当番をやることがあり、当時もインフルエンザが流行し、その日は200名の患者さんの診察を経験しましたが、今回それを遥かに凌駕し、1日の診療人数としては6年間で過去最多です。
これほどまでにインフルエンザA型を含む感染症が年末年始に蔓延した理由としては、今年のインフルエンザの型が感染力が強い「pdm09型」が主体だった、人や家族と会う機会や外出が増えた、海外からのインバウンドが増えた、コロナ禍の制限された生活で免疫能が落ちた、などなど色々な要因が考えられますが、もう一つ個人的に感じたのは今年はインフルエンザのワクチン接種率が少ないことも要因であったのではないかと考えています。しばらくコロナの定期接種などが続き、若干ワクチン疲れというか、今年のインフルエンザワクチンは打たなくて良いかな、というような風潮があり、実際に当院でも昨年度よりはややインフルエンザワクチンの接種率が少ない印象でした。
インフルエンザの場合は確かにイナビルやタミフル、ゾフルーザ等の抗ウイルス薬を使用すれば速やかに解熱できる感染症ですが、それでもやっぱり感染すると高熱と咳、咽頭痛、倦怠感、関節痛などかなり症状は辛く、かからないに越したことはありません。ぜひとも来年度はインフルワクチンを改めてご検討頂ければと思います☺
インフルを始めとする感染症の流行はまだ1月末までは続きそうです。当院には生活習慣病や心臓病、消化器疾患、外来心臓リハビリテーションなどの定期通院患者で予約がほぼ埋まっており、新患の風邪症状の患者さんは予約外として、定期患者さんの合間に診察を行っています。
そのため、予約外で受診される場合、どうしても待ち時間が長くなってしまうことがありますが、僕ら医療スタッフも本当に精一杯、休み時間を削って一所懸命やっておりますので、どうか寛大なご配慮を賜り、ご容赦頂けますと幸いです。
早くこの感染症シーズンが収束することを祈りつつ、今年は当院の心臓リハビリテーション、およびあ付帯のメディカルフィットネスで皆様の健康増進に貢献し、皆様にとって良い一年となりますよう全力でサポートして参ります。
昨年度をもって、私個人やクリニックの年賀状終いとしましたので、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。
どうか、本年もよろしくお願い申し上げます。