先日、2025年7月19,20日、名古屋にて第31回日本心臓リハビリテーション学会が開催されました。
当院からは理学療法士の安部、皆川、健康運動指導士の村上、看護師の上田、そして私が参加してきました。札幌も例年にない暑さですが、さすが名古屋は35℃を超える猛暑、そしてインバウンドと観光客でごった返しの名古屋駅から、あおなみ線に乗車し、金城ふ頭駅で降車、会場であるポートメッセなごやに着いた頃には全身汗だくでした。
今回は、全員、それぞれポスター発表や口演をしてきました。
① 理学療法士の皆川からは「高齢心疾患患者に対する標準算定日数を超えた外来心臓リハビリテーションの有用性」
② 理学療法士の安部からは「外来心臓リハビリにおける無料送迎車導入の費用対効果の検証」
③ 看護師の上田からは「外来心臓リハビリテーションにおける療養指導の介入効果は年齢や認知機能に依存しない」
④ 健康運動指導士の村上からは「大動脈解離患者に対するメディカルフィットネスによる両立支援~健康運動指導士による取り組み~」
以上の4演題を発表し、以下のように見事3題が優秀演題賞に選出されました!! 大学病院や基幹病院の大規模な研究ではなく、我々のような小さなクリニックから複数の優秀演題が選出されたことは栄誉あることですし、それぞれの頑張りを頼もしく、嬉しく思います。本当におめでとうございます!!
夜は味噌カツや名古屋コーチンなどの名古屋飯を食べての懇親会で、日ごろの鬱憤を晴らしたり、未来の夢を語り合いました。
今、心不全をはじめとする心臓病患者が増加し、どんどん高齢化しています。心臓病を持っていても、適切な負荷量で運動を続けること、筋トレをすること、食事や病気への理解を深めご自身でセルフケアする能力を身につけることがますます求められる時代になっています。これらを包括的に実践するプログラムこそが心臓リハビリテーションであり、予後改善だけでなく、運動能力や生活の質の向上に極めて有効ですが、まだまだ外来ベースでは行われていないのが現状です。私達は、引き続き外来での心臓リハビリテーションの普及を進めるだけでなく、当院に来院できない遠方の患者様へも最新のデジタル医療機器を用いた、「遠隔心臓リハビリテーション」を積極的に導入していきます。本学会はまさしく、そのキックオフミーティングのように思えました。
来る2025年10月1~3日の3日間、千葉 幕張メッセで日本最大級の医療の展示、「メディカルジャパン」が開催されます。私も10月2日(木)に「外来心臓リハビリテーションとメディカルフィットネスの融合」と題して講演をしますので、ご興味あるかたはぜひご参加下さい(詳細 URLはこちら)