先日、2025年10月10日から12日まで鳥取で開催された第29回日本心不全学会学術集会で当院から2名が発表しました。日本心不全学会は心不全に関わる多職種が参加する全国学会であり、2021年から日本循環器学会が創設した心不全療養指導士の影響もあり、ここ最近は最も人気や勢いのある学会です。
当院からは心不全療養指導士資格を有する看護師2名が発表し、看護師の上田が「外来通院中の高齢心不全患者に対する心不全療養指導の効果の検討」、中村が
「クリニックの外来における心不全患者に対するACPの取り組み」についてそれぞれ一般口演(口頭での発表)をしてきました。
そして見事に看護師の中村が最優秀演題賞を受賞しました。おめでとうございます!
さらに、看護師の上田が心不全療養指導に特化した専門書籍「心不全療養支援を極める!」の執筆者の1人となり、新刊が全国に発売されています(amazonでのサイト)
心不全療養指導を体系的にまとめかつ初学者にも分かりやすい内容になっており、今後の心不全療養指導の指針となる本です。特に看護師の上田が担当した、心不全ステージAの療養指導に関する具体的なノウハウは、あまり他では見ない内容ですのできっと初学者には役に立つと思います。
今回の心不全学会では執筆者が集まって新刊書籍の発表会をしたそうです。日本の心不全を牽引するトッププレイヤーの中に、当院の上田が入っていることは自分の事のように嬉しく思います。
今回の心不全学会では、6年前にクリニックの立ち上げから一緒に苦楽を共にしてきた看護師2名が堂々と発表し最優秀賞を獲得する、あるいは書籍の執筆者になるなど、二人とも全国へと羽ばたいていく様を見て感無量でした。クリニック開院当初から、診療だけに埋もれずに日々の診療を全国学会へ発表するような学術活動は続けていくという理念を掲げていましたが、それを見事に実行してくれたと思います。
ぜひ、このような活動を次の世代にも引き継いでいって欲しいと思います。お二人とも本当にお疲れ様でした。