自分の記憶のある限り先日のドカ雪は何十年ぶりで大変驚きました😔コロナに加えての除雪や交通渋滞で先週はご苦労された患者さんが多かったのではないでしょうか。当院も通常診療に加えてコロナ禍での発熱外来やワクチン追加接種など多忙な毎日を過ごしていますが、そんな中、北京オリンピックの日本代表選手の活躍は大変励みになっています。
特に、日本女子アイスホッケーチーム『スマイルジャパン』の目覚ましい活躍には感動しました🤩予選リーググループBでは強豪のスウェーデン、デンマークを破り中国とは残念ながら延長の末、1:1のペナルティーショット(PS)で惜しくも敗れましたが、チェコには逆にPSで久保選手が値千金のゴールを決め、ゴーリーの藤本選手が見事に完封しました。激戦の上、1位で決勝トーナメントに進出、準々決勝では世界ランキング3位(前回大会銅メダル)のフィンランドに残念ながら敗れましたがそれでも堂々たる戦いで胸が熱くなりました。
というのも実は私、大学時代の6年間は北大医学部歯学部アイスホッケー部に所属していまして、ド素人から始めたスケートだったのですが、完全にのめり込んでいました😊アイスホッケーは見ているよりすごく疲れるスポーツで、30-40秒に1回常に選手交代しながら、5人×3セット+ゴーリー、総勢16人くらいで戦います。壁際のパックの取り合いの際にはコンタクトありの氷上の格闘技ですのでけがも日常茶飯事でした。チームは決して強くなかったのですが、それでもあの時氷上で一緒に汗をかき試合に負けて涙した仲間は一生忘れられない心の友です。
大学を卒業し、医師となりしばらくアイスホッケーとは離れていましたが、たまたま研究留学先がカナダで再びアイスホッケーに触れ合う機会が偶然訪れました。私がいたエドモントンは米国とカナダのアイスホッケーリーグ (NHL)でも熱狂的ファンが多いエドモントン・オイラーズのホームで、オイラーズはホッケーの神様であるウエイン・グレツキーやマーク・メシエ ら有力な選手を擁し、NHL参加1年目からスタンレー・カッププレイオフ進出を達成し1980年代の「アルバータ王朝時代」を築いた古豪でした。留学中は金欠でオイラーズの試合はそう何度も観戦できませんでしたが、テレビでは毎日のようにアイスホッケーの試合がやっていて、エドモントンの人達も日照時間が短い、長くて寒い冬をオイラーズを応援することで元気をもらって凌いでいたように覚えています。
偶然が重なりちょうど2015年に今の日本女子アイスホッケーチームがエドモントンに遠征し強化合宿を開催していました。その時は留学先であるアルバータ大学の女子アイスホッケーチームと練習試合をしていて、その時に初めてスマイルジャパンの試合を間近で見ましたが、DFの床 亜矢可 選手とFWの床 秦留可 選手のずば抜けたテクニックは他を圧倒していました。しかもとてもfriendlyな選手で、快く一緒に写真をとってくれました。一生の思い出になっています😊
昨今の燃料費高騰のせいで維持に多大なコストがかかり閉鎖するスケートリンクが増えたり、スポーツとして日本ではまだまだマイナー競技であることが影響してか、アイスホッケーの競技人口が年々減っていると聞きます。一方、カナダではアイスホッケーは国技として誰からも愛されており、平日の仕事帰りにはテレビやアリーナで試合観戦、週末になれば屋内・屋外リンクでスケートを楽しむ、まさに社会の活力を支える存在です。今回の日本女子アイスホッケーチームの活躍によってホッケーの面白さを皆さんに知ってもらい、試合観戦の機会やスケートを始めるきっかけになってくれることを切に願っています。