皆様、明けましておめでとうございます。2023年1月4日から新年の診療を開始しております。

昨年度は思い返すと、お盆明けの8月末にコロナ第7波で発熱外来がひっ迫し、濃厚接触や体調不良者が出て少ない人員の中、ぎりぎりの診療を続けました。10月には4回目のコロナワクチンの追加接種、11月に再びコロナ第8波がやってきて発熱外来は前日には予約で一杯となり、同時期にコロナワクチンの追加接種(オミクロン対応)とインフルエンザワクチンで外来はごった返し、1日200名の来院はざらでした。思い返すだけでちょっと気分が悪くなるような忙しさで、自分自身もぎりぎりでしたが、スタッフはよく頑張って耐えてくれたなあと感謝しています。

ただ、年末頑張った分、コロナワクチン、インフルエンザワクチンともに当院への定期通院患者さんはほぼ80%以上で接種を終了しましたので、ワクチン接種は今月でいったん終了となりました。ようやく、定期通院や新患患者さんへの通常診療に集中できる環境となりました。ただ発熱外来は相変わらずの人気で当日朝で規定数の予約が埋まり（予約一杯でも当院かかりつけ患者さんはできるだけ断らないよう受付しています）、インフルエンザA型が街中、若者の間で流行しており今はコロナとほぼ半々ぐらいの確率です。

さて、昨年度から何度かブログで取り上げているように、いよいよ4月3日に北37条西3丁目3-12に新病院がオープンします!!　

この新病院のコンセプトは「外来心臓リハビリに特化したクリニック」としていますが、決して心臓リハビリの方だけを対象しているわけではありません。なぜなら、5Fにはメディカルフィットネスも併設しているので、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、糖尿病などの生活習慣病の患者さんも気軽に利用できるようなコースを用意しています。

当院は今年で開院して5年目になりますが、その中で健診で「高血圧の疑い」、「コレステロール、中性脂肪が高値」、「肝機能障害（脂肪肝）の疑い」、「肥満」、「心電図異常」、「心拡大」、「BNP、NT-proBNPが高い」などで二次精査となり来院されるケースが多くありました。

そのうち、だいたい6割くらいの方はすぐにお薬の治療が必要になりますが、残りの4割の方は生活習慣の是正（食習慣の改善、運動療法）で数か月間経過を見ることが多いです。また、たとえ先に薬の治療を開始したとしても、後から減薬や中止できる方も2割程度いらっしゃいます。ただ、現実的には生活習慣の是正といっても、栄養指導を数回受けたところで食習慣を根底的に変えるのは難しく、また、運動に至っては「普段仕事で動いているから」、「膝が痛くて動けない」、「在宅ワークが多く車移動ばかりしてしまう」など、様々な理由でほとんどの方は実行できていません。どんな運動をすれば良いのか分からない。ジムに行こうとは思っているけど面倒。ジムに入会したけど行ってない。そんな声をちらほら耳にします。そういう自分も自宅で週2回くらい軽い筋トレとゴルフの打ちっぱなし程度で冬はゴルフに行けず格段に運動量が低下します。生活習慣病における“栄養”と“運動”は車の両輪であり、どちらかが実行できていないとなかなか改善できません。さらに近年は平均寿命が長くなり、お元気な高齢者が増えてきた印象ですが、その一方ですべからく筋力が低下しているためちょとした転倒や入院をきっかけに活動量が低下し寝たきりになってしまうことが多々あります。今回のコロナ感染症もまた、高齢者を中心に自宅へ引きこもりがちにさせる大きなきっかけになりました。

人生100年時代だからこそ、先を見据えて今から“運動習慣”をいかにつけるか、これが重要です。どうせ薬をもらいに月1-2回クリニックへの通院が必要であれば、ついでに運動してしまい、さらに頻度を増やして習慣化していまおうというわけです。そのような思いを込めて分院のメディカルフィットネスの紹介カードは下のようになっています。

ぜひ、お時間があれば分院のテザーサイトもご覧ください!!

コロナによる外出自粛、在宅ワークの推進や、感染後の自宅療養によって活動量が激減して、体重が増える“コロナメタボ”。あるいは、3年ぶりに規制のない年末年始を過ごされ、ついつい暴飲暴食によって血圧や体重、脂質が気になっているあなた。2023年度春からは当院のメディカルフィットネスで“運動習慣”を身に着けて、減量とともに体を内部から健康的に変えましょう！！

運動が健康を増進するだけでなく、病気の治療もできるということ、“まるで運動は全身への多面的な効果を示す万能薬である”ということをぜひしっかりと認識して頂き、私たちはその習慣が身につくよう全力でサポートします。