新型コロナウイルス感染症の蔓延により、北海道を含めて全国に緊急事態宣言が発出されました。
北海道でも既に多くの医療機関でクラスター感染が生じており、医療崩壊が目の前まで迫っています。
今、問題になっているのはコロナが疑われるが軽症の患者さんの対応です。まず、コロナ感染が疑われる症状がある人は帰国者・接触者相談センターへお電話頂くことになっていますが、相談件数の増加で回線は非常に繋がりずらい状態になっています。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」で我々も日々、コロナウイルスに対する知識を院内勉強会で深めています。
このような事態を受け、厚生省も初診、あるいは定期患者さんの再診において、電話や情報通信機器を用いて対面診療をせずに診断や処方が可能となる期間限定の特例処置が4月10日付で発出されました。この取り組みは患者さんに対して受診による感染リスクを低減し、診断や処方が受けられ、なおかつ我々医療者側の感染をも予防することができるため、特に欧米(ドイツなど)では積極的に取り入れられています。
そこで、まず当院で急な症状のある初診あるいは再診の患者さんに対して、専用ダイヤル (011-374-7667)で対応することとしました。保険証のメールでの送付、お支払いは銀行振込か後日、窓口精算など煩わしい面もございますが、お電話で診断・処方し、お薬はご自宅まで郵送されるシステムです。詳細についてはお知らせをクリックして下さい。
また、テレビ電話によるオンライン診療体制を現在構築中です。iPadを診察室に導入し、iphoneをご使用の方はFaceTime、アンドロイド携帯の方はGoogle Duoでオンライン診療を行います。事前に接続確認が必要など多少のご不便をおかけしますが、お顔を拝見しながら、採血データや前回受けられた画像の閲覧も可能で通常通りの診察・処方が可能となります。
国難とも言える緊急事態であり、しかも今後、収束には1年以上かかると予想される極めて厄介な新型ウイルスですが、我々は新しいテクノロジーを駆使し、できる限りの予防策や対応を講じて参ります。オンライン診療については確立しましたらお知らせ欄に掲載しますので、どうかもうしばらくお待ちください。