ご報告が遅れましたが、先日、横浜で開催された第29回日本心臓リハビリテーション学会に私、分院長、看護師、理学療法士、健康運動指導士の計6名で参加してきました。
この時の横浜の最高気温はなんと34℃❣ 湿度が高くじめじめした気温で、冷房の効いた学会場以外にはなかなか出歩きたくない、そんな天候でした。
私は学会の中のセッションで、「維持期心リハの新時代を拓く~明日へと続く、未来に繋げる~」のシンポジストとして講演しました。
講演の初めに、心不全の初期から治療介入が必要であること、特にStage Bという心不全前段階は見逃されがちなこと、薬だけでなくご自身で健康状態をチェックするセルフケアや、運動療法(包括的心臓リハビリテーション)が心不全予防には重要であることなどをお話しました。
そして、今年4月から当院の分院で開始した外来だけで行う心臓リハビリテーション(以下、「外来心リハ」についてご紹介しました。
反響はかなり大きかったように思います。会の最後にはシンポジストの一人として、他のシンポジストの先生方と一緒に総合討論を行いました。外来心リハの障壁となる通院困難な患者さんに対してどのようにアプローチすべきか、あるいは、心不全に対する外来心リハの質向上や均等化に関して、当院にも8名在籍している心不全療養指導士の役割が大きくなるなど、多くの実りあるディスカッションができました。
第29回心臓リハビリテーションのサブタイトルが「間違いにくい心リハの探求:Approach on the Edge」であり、様々な心リハの経験、失敗談を「見る」、「話す」、「聞く」ということがテーマだったようです。恒例のマスコットキャラクターとも写真をとってきました
学会の夜は横浜の中華街に繰り出して、大学時代の旧友と交流しました。昔話に花が咲く中、新たな刺激を得て、明日からの診療の活力になりました。
参加された皆さん、楽しいひと時をありがとうございました❣
当院は道内初の外来に特化した心臓リハビリテーション専門クリニックとして、これからもどんどん全国へ情報発信していきますが、まずは麻生地域の啓発活動から始めます。
お知らせにも告知しましたが、来る2023年9月6日(水) 13:00~14:00 場所:麻生地区会館 2F 集会室 (北区北39条西5丁目 3-5)にて市民向け公開講座「心臓病教室」を行います。
事前申し込み不要でどなたでも無料で参加することができます。当日は分院1Fのカフェ (HEART COFFEE)で使用できる割引券を配布します
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の方、心臓病をお持ちの方、ご家族に心臓病がの方がいらっしゃる方など、ご興味のある方はぜひお気軽にご参加下さい❣